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Stairway  to  heaven

  私はアルコールに弱い。
 巷はクリスマス・パーティー、忘年会シーズンなのに、
のんべえの場にとけこめないノンのんべえの自分がじれったい。
許容量は、コーラに入れる大匙1杯のウィスキー。
これを過ぎると、ぺらぺらぺらぺらといつにも増して意味のないことをしゃべり、
静かになったと思うと寝ているらしい。
気づいた時には「おひらき」になっていて、無念の涙をのんだことも。
こういう苦い経験から、お酒は一滴も飲まないようにして、
食べるほうでしっかり、もとを取ることにしている。
(クリスマス・イブだと言うのに、話がみみっちくなってすみません)

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 先日、帰りが遅くなった娘を駅まで迎えにいったが、
午後10時を回っていても、あちこちに陽気な集団がたむろしている。
 すぐそばでは、サラリーマン風の男性が数人、
「いいじゃないっすか、まだ余力あるでしょ?」
「いやいや、もう無理」
「とか言っちゃって。いいじゃない、もう一軒だけ」
と、二日酔いの薬のCMにありがちな問答を繰り広げている。

この方たち、はしご酒の真っ最中とみた。
「はしご酒」とは、本来、梯子を丁寧にのぼっていくように馴染みの店を
訪ね歩くことから来たそうだが、
 私は、どうしても、ふらつく足取りで長い梯子段のてっぺん目指して登って行く人を
想像してしまう。
 
つまり、飲むほどに気分がハイになり、限りなく天国に近づいて行く
最終的には、ハッと酔いが醒めて梯子から落ちるのか、落ちて酔いが醒めるのか。
どちらにしても痛そうだ。
 ちなみに、はしご酒を英語で言うと、bar hopping。 
<バー>を<渡り歩く>という意味らしいが、
またもや私の脳内には、ずらりと並んだ高跳びのバーを、
ピョンピョン跳び越えていくジェントルマンの姿が。

飲み会は、つまるところ、体力勝負なんでしょう。