妖精の見つけかた(2)

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   Cicely Mary Barker





今日は、飛び出す絵本『How to find flower fairies』の続きをご紹介させてください。



私が一番好きなページです。でも、ぼけてますね…上手に撮れなくてすみません。

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枝にまたがったいたずらっ子。
それにしても、バーカーの描く妖精は、どれも表情がいきいきして、特徴がはっきりしています。
実際、彼女に、「モデルになってくれる?」って頼まれた人間の子供は、少なくないのでは?^^

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こちらの舞台は、沼地です。

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みーつけた!睡蓮の葉っぱの下に、隠れていました。



最後は、カメラに写った妖精です(ホログラムになっていて、羽が動きます)。

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妖精写真の撮影に成功したという、ふたりの少女の話 (コティングリー妖精事件・1920) が、

この絵本の下敷きになっているようです。



ふたりが撮ったという写真、現代人の視線で見れば、容易に真偽のほどが知れそうなものですが、

当時の人たち、特に妖精譚にゆかりの深い地に住んでいる人たちにとっては、

さぞ衝撃的だったことでしょう。

なにしろ、シャーロック・ホームズを書いたドイルでさえ、これらの写真を本物と断定したのですから。





それにしても、妖精って、本当にいるんでしょうか。

私は、東京の自宅の庭で、妖精の集団を目撃したことがあります、と書いたら、

みなさんは、「ジャレが、とうとうおかしくなった!」と思われるでしょうね。



当時、娘がふたつかみっつでしたから、20年も前になるでしょうか。

その夜は、夏風邪で高熱を出した娘の容態を見守りながら、ずっと起きていました。

開け放した窓のすぐ外には、大きなハナミズキがありました。

それを眺めるともなしに眺めていたら、こっちに向かって一本だけ飛び出している枝先に、

身の丈15センチほどの小さな人が座っているのが見えました。


おやっ、と思って目を凝らすと、その小さな人は、絵本でよく見かけるような、妖精の服装を

しているではありませんか。

しかも先のとんがった靴をはいた足をちょこんと組んで、揺れる枝先の上で、

細い笛のようなものを口にあてがっています!


もっとも、外は真っ暗。

ハナミズキは、月明かりと、門燈のぼんやりした光に照らし出されているだけだったので、

その「妖精」は、半ばシルエットのように見えていました。

最初は、「葉っぱが重なって、こんなふうに見えてるのね」と思いました。当然ですよね。

(私が子どもだったら、この光景を即座に受け入れることができたのでしょうが…)


でも、視線を移すと、なんとまあ……もっと太い枝に、ドレス姿の貴婦人がいます。紳士もいます。

おまけに、二股に分かれた枝の間には、小さな馬車まで停まっているではありませんか!

うそ~っ、と思ったとたん、根元のほうから梢に向かって、枝の間を駆け抜けていく小さな馬の群れ!


ぬるい風の吹く晩で、枝葉は休みなく動いていましたから、月明かりの下の錯覚を誘うには、

十分だったでしょう。

なんといっても、私はくたくたに疲れていて、睡眠不足でした……。

突然目の前にあらわれた不思議な現象をぼんやり眺めながら、

「そうか、幻覚って、こういうときに見えるんだ~」

などと考えていました。


もっと元気だったら、庭に出て行って、木に触れながらよくよく調べたに違いありません。

でも、その夜は、体がだるくてだるくて、立ち上がるのさえ億劫でした。

それに…実のところ、確かめるのが少し怖かったのです。



これが、私の最初で最後(だと思います)の幻視体験です。

今でも、「もしかして、あの夜、本物の妖精たちを見たのかしら?」と思っている(思いたい)自分も

いますが、ここは日本ですものね。

怪事を起こすのは、やっぱり、狐狸の類でなくちゃ(^_^;)




さて――

ひとくくりに「妖精」と言っても、今回ご紹介したようなかわいい子たちばかりでなく、

邪悪で危険な連中(ダークエルフ、またはアンシーリーコート)も、たくさんいます。


たとえ邪悪な下心がなくても、妖精たちのいたずらは度を越しているので、

こっぴどい目に合いたくなければ、魔よけの薬草を身に着けたり、

呪文を覚えておいたりする必要があります。


妖精の本場・英国には、そんな「妖精から身を護る方法」が、とてもたくさん。

その中から、面白いものをいくつかご紹介したいと思います。

日本にいれば、まず、使うことはないでしょうが…^^




*上着を裏返しにする。

*鈴、聖書、蹄鉄、流れる水。

*昔の墓地の土。

*ひな菊の花輪。

*聖ジョンの草(オトギリソウ?)

*床に亜麻をまく。

*ナナカマドと赤い糸を玄関のドアに結ぶ。

*つま先を、ベッドの外側に向けて靴を置く。

*裏返した手袋(妖精たちの踊りの輪に投げ込んで、彼らを追い払う)

*十字架(ケーキの上に描いて、彼らがその上で踊らないようにする!)





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                                      Brian Froud
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by mofu903 | 2013-11-06 17:13 | 不思議